ブログ 日光街道ヘロヘロ旅

旧日光街道を歩いています。

日光道中日本橋 その15

今戸神社の吽形の狛犬の後ろに今戸焼発祥之地&沖田総司終焉之地の凸凹コンビの碑が並んでいます。
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中山道神田今川橋が今川焼発祥の地というので、この地には今戸焼というお菓子があったのか!と思ったら、土器の方の焼き物でした。(>_<)
肺の病に冒されていた沖田総司は、当社に住んでいた御典医松本良順宅で治療を受けていたそうです。
しかし、その甲斐なく、明治元年(1868)没。
千駄ヶ谷沖田総司逝去の地があるそうだけど、甲州道中から離れているようなので、拙サイトの街道歩きの歴史年表では当社が沖田総司終焉の地で落ち着きそう。(^-^;

日光道中日本橋 その14

待乳山聖天から一度旧道に戻って、吉野橋跡から暗渠になっている山谷堀公園をたどって、今戸神社
ご苦労なことです。(^-^;
源頼義・義家父子が前九年の役に勝利した康平6年(1063)に石清水八幡を勧請したというので、当社は八幡宮なのね。

拝殿にペアの招き猫が鎮座。
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当社は招き猫発祥の地で、祭神が応神天皇のほかに伊弉諾尊(いざなぎのみこと)♥伊弉冉尊(いざなみのみこと)ということで、縁結びで有名みたい。
そんなわけで、境内にはペアの招き猫が描かれた絵馬…ってゆーか、絵猫?がいっぱい。
奉納するのに赤い糸で結ばれているので、よく考えられているな~。

日光道中日本橋 その13

待乳山聖天(まつちやましょうでん)には珍しいものがあります。
大根(笑)。
大根は夫婦和合・縁結び・子孫繁栄を表すもので、お供え用の大根を売っています。
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入口に大根まつりの告知が掲げてあったけど、大根まつりは昭和49年(1974)から毎年正月7日に行われていて、三が日にお供えされた大根をお下がりとして、参詣者に風呂吹き大根を振る舞うそうです。
2,000食限定。
当山は浅草名所(などころ)七福神毘沙門天
深川で七福神巡りをしたことがあるけど、正月7日に浅草名所七福神を巡るのもイイね!

日光道中日本橋 その12

吾妻橋交差点から東武浅草駅を左に見て、国道6号「江戸通り」を進むと五叉路の言問(こととい)橋西交差点。
左斜めの都道464号を進んで待乳山聖天まつちやましょうでん)に寄り道します。
当山の寺号は本龍院
浅草寺の子院の1つだけど、何と!本山の浅草寺よりも古く、開山が推古3年(595)!
当山の山号「待乳山」は浅草神社の祭神の1柱:土師真中知と同じ「まつち」なので、当山が真中知の住居跡だったとか、何か関係があるんでしょうね。

境内に金網で保護されている銅造宝篋印塔があります。
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宝篋印塔って、だいたい石造物なので、銅造は珍しい。
天明元年(1781)製で区指定有形文化財です。

日光道中日本橋 その11

浅草寺(せんそうじ)の境内の奥に浅草(あさくさ)神社があります。
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神仏習合の名残ですね。
通称は三社さまで、祭礼の三社祭が有名。
てっきり、下町の有名な神社である当社・神田神社神田明神)・富岡八幡宮の3社を御輿でグルグル巡回するお祭りと思っていたけど、おらの勘違いでした…。(^-^;
当社の祭神は、土師真中知命(はじのまつちのみこと)・檜前浜成命(ひのくまのはまなりのみこと)・檜前武成命(ひのくまのたけなりのみこと)の3柱で、浅草寺草創期に関わる3者
土師真中知の死後、その嫡子が観世音菩薩の夢告を受け、3人を神として祀ったのが浅草神社のはじまり。
本殿・幣殿・拝殿などの社殿が国指定重要文化財です。
慶安2年(1649)徳川家光によって建立されたもので、関東大震災や戦火を免れて残っているのが素晴らしい!

日光道中日本橋 その10

雷門の歴史が古いとということは、浅草寺の歴史が古い!
何と!推古36年(628)!
江戸浦(隅田川)で漁をしている檜前浜成・竹成(ひのくまのはまなり・たけなり)兄弟の網に観音さまが!
その地がさっき立ち寄った駒形堂で、郷司の土師真中知(はじのまつち)に見せたところ、聖観世音菩薩像であることを知り、その後出家。
自宅を改め寺として、礼拝供養に生涯を捧げた、というのが浅草寺のはじまり。
てっきり、徳川家康の関東転封後に創建されたと思っていたけど、ふ…古すぎる。
伽藍の建物は東京大空襲で焼失したので新しいけど、歴史が古い分、文化財がいっぱい。
浅草寺には観光で来たことがあるので、詳しくは地元の方にお任せします。(^-^;
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浅草寺仲見世

日光道中日本橋 その09

駒形橋西詰交差点からは、浅草寺の参道と化した旧道の先に、雷門が見えます。
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雷門は通称で、正式名称は風雷神門
その歴史は古く、天慶5年(942)に初めて建てられました。
何度か焼けているけど、慶応元年(1865)の焼失後、昭和35年(1960)に松下電器の創業者:松下幸之助によって再建されました。
平成20年(2008)松下電器は社名を「パナソニック」に変更したけど、門内の提灯には「松下電器」と書かれています。

中田宿→野木宿

昨日11日(土)に日光道中二十一次の中田宿~野木宿を歩きました。\(^-^)/
日光街道歩きの5日目。
駅だとJR宇都宮線栗橋駅から間々田駅まで。
歩いた距離は寄り道含めて28.2km、11時間05分の旅。
歩数は37,065歩。

街道歩きは基本的に月1回というサイクルで計画していますが、先月寝坊して行かなかったので、幸手宿権現堂の桜を楽しんだ4月以来2カ月ぶりの日光街道歩きです。
前回は春だったのに、もう夏。
暑いです。
昼食後歩いていたらだるさを感じて、やはり早起きするのに3時間しか寝てないので寝不足だな~と思ったら、何と!古河市の最高気温が31.3℃!
まだ暑さに身体が慣れていない季節なので、急に真夏日になっても困りますね。
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今回は3宿歩きました。
まずは中田宿。
中田宿は利根川を挟んで栗橋宿の対岸。
現在は堤防の改修工事のため住民が移転して、残念ながら中田宿は存在しません。
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(現在ゴルフ場になっている中田宿跡)

メインは古河宿になります。
古河の歴史は古く、万葉集にも「許我」と詠まれています。
室町時代には古河公方が置かれ、古河城が築かれ、関東の政治・文化の中心のひとつとして栄えました。
そのため見どころがいっぱい。
予習の時から、立ち寄る場所・あきらめる場所が、日によって変わり、なかなか最後まで決まりませんでした。(^-^;
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(古河宿下本陣跡)

結局立ち寄る予定の頼政神社に行くのを忘れて、神社仏閣名所旧跡が少し割愛されました。(^-^;
頼政神社とその周辺の寄り道をカットしても、終点に着くのが日の入りの時間になったので、予定が盛り過ぎでした。
古河は街道歩きでなくても、街歩きでも楽しいはずなので、逆に立ち寄りどころを最小限にして、再訪して心ゆくまで巡った方がヨカッタです。
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(昼食で利用した明治44年(1911)創業の武蔵屋 店舗が国登録有形文化財

そして野木宿。
古河宿を後にすると、国道4号の歩道歩きです。
野木宿は道幅が広くなって、もう宿場の面影はありませんが、街道沿いの民家に屋号が掲げてあるので感激しました。
標識もいくつか立っていますが、本陣跡・脇本陣跡は気がつかず通り過ぎてしまいました。(>_<)
標識はなかったと思いますが、今思えば、野木宿の案内板が掲げてあるお宅がきっと本陣だったんでしょうね。
暑さでボーッとしていたのか?案内板の写真だけしか撮っていません。(>_<)
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(野木一里塚跡)

さて、当ブログのコメントで、かなた様より日光道中の浮世絵の存在を教えていただいたので、今回から浮世絵ポイントの写真も撮りました。
ブログの記事でアップアするかどうかは分かりませんが、サイトの方には載せますので、お楽しみに~。(^-^;
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(野木宿の浮世絵ポイント乙女河岸跡)

日光道中日本橋 その08

享和元年(1801)創業の駒形どせうを横目に駒形橋西詰交差点。
交差点の一角に駒形堂。
駒形堂は浅草寺の伽藍の1つで、境内の飛び地となっています。
当地は浅草寺の本尊:聖観世音菩薩が隅田川から発見された聖地。
そのため、元禄5年(1692)当地を魚鳥殺傷禁断の地とする法度が出され、翌年に記念碑が建てられました。
その記念碑が駒形堂境内にある浅草観音戒殺碑で、都指定有形文化財
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粕壁宿再訪

日付が変わって昨日になりますが、春日部散歩に行ってきました。\(^-^)/

まずは、牛島の藤。
日光街道歩きの粕壁宿では遠すぎて、立ち寄ろうとも思わなかったです。(^-^;
しかし、国の天然記念物に指定されているので、気にはなっていました。
ちょっと旬が過ぎてしまって、しおれている花房があったものの、なかなかの咲きっぷり。
藤棚の下にいると、藤の匂いでむせます(笑)。
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続いて、花より団子。
春日部市ご当地グルメとして「春日部やきそば」なんてものがあって、粕壁宿を歩いた時にいただいたけど、今回は「藤うどん」です。
うどんが紫色。
春日部市はマンホールの図柄が藤になっているし、牛島の藤を見たら、やはりお昼ご飯は藤うどんでしょ(笑)。
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そして、再訪のメインイベントは小淵山観音院の円空仏祭。
観音院の円空仏は「小渕観音院円空仏群」として、県の有形文化財と指定されています。
普段は埼玉県立歴史と民俗の博物館に寄託されているので、観音院では拝観できません。
粕壁宿を歩いた後に、博物館にフラッと立ち寄れば拝観できるかな?と検索したら、当の観音院でゴールデンウィーク期間中に公開されるということを知って、問い合わせて伺いました。
3年前、東京国立博物館の「飛騨の円空」展に行ったことがありますが、博物館の展示よりも、やはりお寺の本堂に安置されている方がしっくりきます。
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おらが粕壁宿を歩いたのが3月。
円空仏を拝観するのに再訪したけど、ゴールデンウィーク中はフツーに拝観できるので、粕壁宿を歩くなら今でしょ。
ただし、日までなので、お早めに。
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